News

ニュース

※こちらの記事は、「不動産ソリューションBOOK Vo.16」に掲載されたものです

海外不動産投資事情 			海外投資家にとっての日本不動産の魅力を探る~不動産流通の実績豊富な東急リバブルが展開する海外投資家に向けた戦略


オポチュニスティックからコアへと変化した投資目的

 総合不動産流通企業である東急リバブル(東京都渋谷区)は、不動産売買仲介事業をはじめとして、調査・査定、アセットマネジメント(AM)・プロパティマネジメント(PM)、リーシング業務など、不動産投資に関する様々なニーズに対応した事業を展開している。

 同社のソリューション事業本部は、投資用・事業用不動産を中心とした市場において、いちはやくソリューション(問題解決)ビジネスに取り組んできた。日本全国を対象とする営業活動や、それに伴い構築された情報ネットワークを通じて、変動し続ける不動産流通市場の現状に即した分析・評価を行い、これまでに数多くの不動産取引を実現してきている。

 現在、その活動範囲は海外にまで広がっており、平成23年4月に同本部内に海外営業部を立ち上げ、翌平成24年2月には中国・上海に「東急麗邦投資諮詢(上海) 有限公司」を設立した。成長著しい東アジア地域の中華圏投資家からの対日不動産投資を加速させる狙いだ。

 そして同年4月、同社のグローバル戦略のさらなる拡大を目的とし、欧米やシンガポールなどの英語圏投資家にも直接アプローチできる新しいチームとして「グローバル・ビジネス・デベロップメント・グループ(GBD)」を立ち上げた。同社は今後、より広範なネットワークを構築して情報を集約し、グローバル投資家のあらゆるニーズに応えるべく、サービス機能を拡充していく。

 GBDの立ち上げに際しては、世界の不動産金融市場で活躍していたメンバーを集めた。そのなかの一人、マネージング・ディレクターのチャールズ・ハーシィ氏は、米年金基金・カルスターズで合計約2兆円もの不動産投資資金を運用してきた経歴を持つ。ハーシィ氏らがGBDに参画して以降、国内外を問わず、不動産関連団体等のメディアから取材や講演の依頼を受けるケースが増加し、海外投資家からの日本の不動産に対する関心の高まりの表れとして、同社は手応えを感じている。

 「海外投資家の目線は、アジアの投資家と欧米の投資家とで大きな違いはなく、どちらも同様に日本の不動産に興味・関心を持っています。しかしながら、海外不動産への投資には相応のリスクを伴うため、より高いリターンが求められ、オポチュニスティック(ハイリスク・ハイリターン)な投資マーケットが選ばれる傾向にあります。」

 ハーシィ氏は、投資家が一般的に海外不動産投資に求める要素について、このように説明する。

 日本の不動産は、平成10年以降、金融機関が次々に破綻していた頃においては、オポチュニスティックな投資対象であったという。しかし、平成20年にリーマン・ショックが発生した後は、経済成長は低いものの安定している市場、いわゆるコア・マーケットとして理解されるようになった。

 「リーマン・ショック後、オポチュニスティックな投資家の多くが日本から撤退し、以前と比較するとかなり少なくなりました。現在は、ローリスク・ローリターンのコア投資を行う投資家が代わって参入してきています。」(ハーシィ氏)

 ハーシィ氏は、他のアジア各国と比べて日本の不動産市場には注目すべきポイントがあるとして、次の3点を挙げる。

 まず一つ目は、経済規模が拡大する他のアジアの国や地域の多くでは、不動産バブルを警戒して何らかの規制を設けているが、日本にはそのような制限が存在しないこと。
 二つ目は、他の新興国とは異なり、日本は長期にわたり成熟した国であるということ。
 三つ目は、日本はリーマン・ショックからの回復が他の国と比較して遅かったものの、現在はようやく底を打ち、昨今の円安の影響もあって不動産価格に割安感が出てきているということだ。

 一方、周辺各国に目を向けてみる。近年、海外投資マネーのおよそ50%がアジアに投下されているが、その中心は中国である。中国では不動産開発投資が急拡大し、アジアの成長を牽引する中国経済の支柱の一つとなっており、投資家は高いリターンを求めて中国市場へ投資している。しかし、不動産開発には限界があり、中国の経済成長も減速が予測され始めている。さらに中国は環境汚染や人口減少予測など社会的・政治的に種々のリスクをはらんでいる。また、台湾は不動産市場の過熱を抑制するため厳しい税制が敷かれており、香港やシンガポールにおいてはマーケットが小さいため価格が上下に触れやすく不安定である上に、そもそも国土が狭いために現在は投資対象となる不動産自体が稀少である。

 「日本の不動産市場は、他のアジアの国々とはファンダメンタルズが異なり、安定していてリスクが低く、投資環境も良いと言えます。特にリスク管理を重視する機関投資家にとっては、長期安定型の日本不動産を投資ポートフォリオに組み込むことが有効であるというのが私たちの見解です。そのため私たちは、透明性が低いとされる日本の不動産市場に関する情報を広く海外に発信してグローバル投資家からの理解を深め、より多くの投資家に対し、日本の優位性や、日本への的確な投資戦略を提案していきたいと考えています」(ハーシィ氏)

 ますますグローバル化が進む世界において、日本の不動産が再び活性化するためには、海外からの投資を呼び込むことが必要不可欠である。東急リバブルのグローバル戦略は、不動産業界の枠組みを越えてさまざまな方面から注目を集めている。

日本不動産市場の活性化への貢献のため海外投資家へ日本の魅力を伝えたい

東急リバブル ソリューション事業本部 担当部長 チャールズ ハーシィ氏

チャールズ ハーシィ

 海外の投資家から好まれるアセットクラスとして、オフィスビルは常にポピュラーな存在です。オフィスの中でも、SクラスやAクラスといった優良な物件は市場に出ることが少ないため、最近では中小規模のいわゆるBクラスビルが投資対象となるケースが増えています。投資家によっては、昭和56年以前に建てられた旧耐震基準の建物であっても、立地がよければ再開発に向くとして、注目しています。また、エリアで見ると、海外投資家の多くが日本の中で東京以外の地域を知らないために、投資対象が限られてしまっています。しかしながら、日本には大阪や名古屋、福岡、仙台など、東京以外にも魅力あるエリアが全国に存在しています。そのような地域にも目を向けてもらえるよう投資家に働きかけることも、私たちの重要な役割です。私たちは、海外の投資家と国内の不動産オーナーとの橋渡しとなり、日本の不動産市場の活性化に貢献していきたいと考えています。



ニュースインデックス

投資・事業用不動産に関するご要望は
私たち東急リバブルにおまかせください。
お客様のご期待にお応えできるよう全力でサポートいたします。

Contact お問い合わせ Contact お問い合わせ

投資・事業用不動産の購入・売却・査定など各サービスについての
お問い合わせやご相談については、こちらからご連絡ください。
お客様のご要望に対し、迅速にサポートいたします。

お電話でのご相談・お問い合わせはこちら ソリューション事業本部 お電話でのご相談・お問い合わせはこちら ソリューション事業本部

営業時間:9:00~17:30
定休日:毎週土曜日・日曜日及び祝日

Access

東急リバブル株式会社 ソリューション事業本部

〒100-7033 東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー33階

大きな地図はこちら